クシャられてたまるか!02
ペパカプ『生きるってことはさ、一瞬の出来事
なんだよ。俺らみたいなのも輝く為に生きて
るわけじゃないし、誰かの為に生きてるわけ
でもない。クシャられない為に生きてるん
だ!!』
ペパカプの、声に反応して袋を突き破り、大
きく口を開ける、ストローのストロルン。
ストロルン、ペパカプに向かって、
ストロルン『ぐぉーーーーっ!!』
ペパカプ『ヤブレカブレ』
ストロルン『ペパカプ、出会いは昨日か、はた
またさっきの搬入かもしれないけど。僕はぐ
ぉーってきたね、ぐねぐねしちゃうよ心が。
首を突っ込んでもいいかい?噛まれるのは嫌
いじゃないけど。僕は隠し事が苦手だから
ね。』
ペパカプ『泣きっ面に、ストローだな』
ペパカプ、自分のベールを脱ぎ捨て、そこを
すぼめる紙コップたちの方を見渡す。
ペパカプ『クシャるなよ』
ペパカプとストロルン、あまりにも軽やかな
体を、ドアの開閉に乗せて外へ飛び出してい
った。